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私立保育園と公立保育園の違いや特徴【練馬区認可保育園まとめ】

認可保育園にも、公立と私立の保育園があります。

認可保育園は公立で、無認可の保育園が私立というわけではありません。

何がどう違うのか、区立保育園の特徴と私立保育園の特徴、それぞれのメリットやデメリット等についてまとめていきます。

練馬区の認可区立保育園・認可私立保育園の園数を割合

私立保育園の方が多く、区立保育園の約1.5倍の数

練馬区には、認可保育園が149園あります。区立・私立保育園の園を比較していくと、以下の通りです。

  • 区立認可保育園・・・60園(内訳/練馬地区11園、光が丘地区26園、石神井地区16園、大泉地区7園)
  • 私立認可保育園・・・89園(内訳/練馬地区26園、光が丘地区18園、石神井地区26園、大泉地区19園)

全国の公立と私立保育園の数を見ても、私立保育園の方多いので、練馬区でも同様の結果と言えます。

練馬区では平成26年度までは区立保育園数の方が多かった

練馬区では、平成27年度に初めて区立保育園の数を私立保育園が上回りました。

区立保育園 私立保育園
平成18年度 60園
(内委託園4園)
18園
平成26年度 60園
(内委託園16園)
48園
平成27年度 60園
(内委託園18園)
65園
平成30年度 60園
(内委託園20園)
80園

平成18年から10年足らずで、私立保育園のみ4倍の数に増えています。

上記表には、数としてカウントされていませんが、練馬区で平成31年度4月新設保育園は14園ありますが、全て私立保育園です。

その理由としては、保育園の民営化が進み新設される保育園がほぼ私立保育園だからと言えます。

区立保育園は数の増加はありませんが、区の職員によって運営する園(直営園)の数がどんどん減り、民間事業者が運営業務を委託して運営している委託園の数が増えているのが分かります。

練馬区HP保育園運営委託関係より参照)

区立保育園の委託園とは?

区立保育園の委託園とは、保育園事業を行う良質な民間企業へ保育園業務をお願いしているという園です。

練馬区では、区立保育園の60園の内20園が、民間委託の保育園となっていますが、今後10年間でさらに20園を民間へ委託する予定とのこと。

平成32年~36年の5年間で、区が運営する直営園から委託園となる予定の保育園は、すでに公表されています。

  • 練馬地区・・・1園/豊玉保育園
  • 光が丘地区・・・5園/氷川台、田柄第二、北町第二、氷川台第二、高松保育園
  • 石神井地区・・・2園/石神井台、下石神井第三保育園
  • 大泉地区・・・2園/南大泉、東大泉保育園

区立保育園の直営園と委託園の大きな違い

区立保育園でも、直営園と委託園の大きな違いは、延長保育の実施に関してです。

区立保育園の直営園は、保育時間は7時30分~18時30となり、延長保育を行っていません。

一方で、委託園は延長保育の実施があります。保育時間は7時30分~18時30分と直営園と同じですが、延長時間は園により異なるものの、7時~7時30分/18時30分~20時30分の間で延長保育が実施されています。

他にも、委託園は独自の特徴を生かして運営を行っていきます。

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保育園により異なりますが、食育・英語教育等、委託事業者が推奨している行事なんかを取り入れて、保育園運営を行っているようです。

うさクマ
うさクマ
区立保育園とはいえ、民間事業への委託園が増えると私立認可保育園との違いがあまりないように思えますね。

委託園が増える背景としては、0歳児~5歳児の子を持つ親が、保育事業へ希望することに対して、「延長保育がある認可保育園や幼稚園の預かり保育」を一番に掲げている為です。

働くママの増加や働き方の多様性により、延長保育の必要性がやはり重視されていることから、委託保育園が増加してきていると考えられます。

うさクマ
うさクマ
延長保育は必要ないから、区立保育園の直営園を減らさないでほしい&増やしてほしいという方もいますし、難しい話ではあります。

区立認可保育園と私立認可保育園の特徴と違い

区立保育園の委託園の話は少しおいておいて、私立保育園と公立保育園の特徴等を説明していきます。

区立保育園でも私立保育園でも保育料は同じ!

区立保育園と私立保育園の保育料、私立保育園の方が高いのでは?という気持ちになりますが、保育料については同じです

保育料は世帯の住民税額によって、4月と9月の年2回決定されます。

認可保育園でも私立保育園だから保育料が高いとか、区立保育園だからと保育料が安いというわけではないということですね。

区立保育園と私立保育園の大きな違いは運営母体!

私立保育園は、社会福祉法人・学校法人・企業など様々な団体が運営しています。

そのため、運営母体によってかなり特徴が変わり、また独自の教育を行っているところが多いのです。

区立認可保育園の特徴

区立保育園へ通っている子供のママ達から、区立保育園の良さなんかを聞いてみました。

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区立認可保育園の特徴。良いところや気になる点

  • カリキュラムがしっかりしている。
    →練馬区が専門家も交えて作成しているので、保育レベルが高い。
  • 先生は公務員。とにかくベテランの保育士が多く安心感がある。
    →母親の育児に対する相談にもいつでも応じてくれる。
  • 保護者参加の行事は、運動会もお遊戯会、すべて土曜日実施。
    →親子遠足やバザーもない!行事のために仕事を休むことはほぼなし!
  • 区立保育園は園庭が大きく、運動会も園庭で!
    →地域に根付いている為、騒音問題もあまりない。

その一方で、英語や外部講師を招いて何かのイベントが行われることは無いとのこと。さらには、

  • 園長保育がない(委託園除く)
  • 入園前の指定サイズの布団カバーの手作りが必要
  • 週初めの登園の際には、布団や敷布団へカバー・シーツのセット必須
  • 朝の衣類やオムツのセットの仕方、等

結構こまかいルールもあるようです。

特に週初めの登園のシーツと布団カバーのセットは、「忙しい朝には結構負担・・・」との意見もあったりします。

うさクマ
うさクマ
保育園行事の親の負担はほとんどなく、保育園の先生への信頼はかなり厚いものでした!

私立保育園の特徴、良いところや気になる点

私立保育園は、運営母体によってカリキュラムもかなり異なりますし、初期費用についても園によって異なります。

私立保育園の特徴をいくつか挙げていきます。

  • 延長保育がある。
    →朝は7時台から夜は20時台まで、預かってもらえる!
  • 普通保育以外に、外部講師等から学べる機会がある。
    →英語や食育、リトミックや体操や水泳等、多種多様の体験が出来る!
  • 親子遠足等、親子参加の行事が多い
    →子どもと一緒に行事に参加でき、子どもの成長も感じられる機会が多い!
  • 設備が整っている。
    →保育園増設にともない、綺麗な校舎が多く、セキュリティーがしっかりしていることが多い。

私立保育園の特徴としては、やはり延長保育と独自カリキュラムですね。

園によっては、習い事が不要なくらいのカリキュラムが組まれていたりします。

その一方で、気になる点ももちろんあります。

  • 行事が多すぎ、仕事に負担がかかる。
  • 行事等で、追加費用がかかることもある。
  • 園庭が小さい、園庭がないの他、地域の騒音への配慮のため、午前・午後を通じて遊ぶ時間が限られている。
  • 保育士が全体的に若い独身者が多く、あまり頼れない。
  • 園長により、園や保育士同士の雰囲気が大きく変わる。

全ての保育園がそうであるわけではありませんが、区立保育園とは異なり、こんなことが挙げられます。

うさクマ
うさクマ
私立保育園は、園長の力量でかなり保育園の雰囲気や信頼感が変わると私は思ってます。

私立認可保育園の入園に関わる費用について

練馬区の私立保育園を見ていくと、園服・体操着・帽子・カバンなどの指定があり、高いところで全てそろえると3万円程度になる私立保育園もあります。

しかし、制服や体操着の指定がある保育園はかなり少なく、ほとんどの保育園は、あって指定の園帽子(600円~1,000円程度)の購入程度です。

入園に係る費用については、練馬区HP(保育利用のご案内および施設案内の私立保育園一覧)に記載がありますので、参考にしてみてください。

入園に係る費用以外にも、独自のカリキュラムに沿った教材費用なんかの追加費用を集金する私立保育園もあります。

更には、入園前の指定サイズシーツやカバンの用意が必要だったり、シーツや布団は一定費用の支払いでレンタル可能であったり、保育園によって対応は異なってくるのも特徴と言えます。

区立保育園の委託園は、私立保育園に近い!

区立保育園の委託園も、運営母体によって大きくカリキュラムが異なりますので、区立保育園とは言えども、委託園はどちらかと言えば私立保育園に近い状況となっているようです。

もともと地域に根付いていることから、園庭遊びや行事などの騒音問題はあまりないので、新設される私立保育園よりは、環境はずっと良いのは確かです。

まとめ

区立認可保育園と私立認可保育園について、特徴等をまとめてみました。

どちらにも違った良さがあると思いますし、保育園の先生や保育士の人柄によっても、感じ方は人それぞれとも言えます。

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区立保育園だと、公務員なので数年にごとに異動があることで、懸念される方もいると思いますが、これは私立保育園でも同じです。

私立保育園は退職者が多いと言われますが、退職以外にも、運営母体が営む他の保育園への異動もあります。

信頼できる先生には、ずっと同じ園にいてほしいものですが、どちらの場合でもなかなか難しですね。

うさクマ
うさクマ
区立保育園、私立保育園の特徴を踏まえながら、やはり保育園の見学で雰囲気などを確認することがお勧めです。
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