子どもが年長さんくらいになると、小学校への入学が間近に思えてきます。
「小学校でちゃんと先生の話を聞けるのか?」「お友達とうまく過ごせるか?」「一人で通学できるか?」・・・言い出したらきりがないですよね。
小学校は、住まいの住所によって学区(学区域)が決められていますが、近年、学校選択制度を実施している市町村も増えてきています。
小学校入学におけるスケジュールや、学区以外の小学校を希望したい場合についての注意点なんかをまとめていきます。
小学校入学前に知っておきたい「学区」について
入学する学校は、住所地に基づいて教育委員会が決める
小学校の学区とは通学区域とも言われますが、決めているのは市区町村です。
通常小学校入学する前の秋から冬頃に、就学(入学)通知書というのが自宅へ到着します。
「あなたはこの小学校に行ってくださいね」という内容です。
指定校(学区)は住まいの住所によって基本的には決められていて、徒歩圏内で通える 危険な道は通学路として使用しない 交通量の多い道路を横断させない等の理由に決定されているようです。
練馬区では、小学校の学校選択制度を実施していません。
しかし、ここ20年前くらいから、学区に関係なく通う小学校を自由に選択できる学校選択制が取り入れられてきています。
練馬区では、現在区立中学校においては「学校選択制」が取り入れられていますが、小学校は学校選択制が取り入れられていないのです。(平成30年12月現在)
- 「地域の中の区立学校」
- 「地域と共に歩む区立学校」
上記内容を重視しているため、学校選択制度を実施されていないと練馬区のHPにも記載されています。
その為、基本的には学区(区立小中学校学区域一覧)とされる小学校へ通うことが通例です。
練馬区の区立小学校新1年生への通知は、前年度の秋頃
小学校入学前のスケジュール
新一年生になる前年度の秋頃に、住民登録のある自宅へ「就学通知書」と「就学時健康診断のお知らせ」が郵送されてきます。
- 10月中旬/自宅へ「就学通知書」と「健康診断のお知らせ」到着
- 10月下旬~12月上旬/就学時健康診断(各学校で実施)
- ー11月中旬~12月上旬/学童入会案内・申込・締切ー
- 2月上旬~中旬/入学説明会(各学校で実施)
- 4月上旬/小学校入学式
上記の流れで、小学校入学までを迎えます。
入学説明会後に、必要な物をそろえよう
2月上旬~中旬の入学説明会で、必要な体育着・上履き・指定帽・防災頭巾等の指定等があることもあります。
学校指定の物の、何をそろえれば良いのかのチェックが必要です。他の必須アイテムとしては、下記のものが挙げられます。
- ランドセル、手提げカバン
- 鉛筆、筆箱、消しゴム
- 下敷き
- お道具箱、色鉛筆、はさみ、のり
- 上履き入れ
- 給食袋、ランチマット 等
小学校入学に際し、準備するものは意外に多いです。
ちなみにですが、小学校入学にかかる費用の内、ランドセル価格(1万円~10万円程度)が一番大きいですが、ランドセルだけで平均5万円程度です。
教科書は、学校からの支給になるので、準備する必要はありません。
やむを得ない事情がある場合、練馬区では指定校の小学校の希望を出すことはできます!
練馬区では、小学校での学校選択制度は実施されていませんが、やむを得ない事情がある場合について、「指定校変更申請」「区域外就学申請」によって、指定校の変更の申請を行うことが出来ます。
練馬区立小学校の「指定校変更申請」とは?
練馬区在住の方が、特別な事情により通学区域外の学校への通学を希望し、教育委員会に申請することを「指定校変更申請」と言います。
指定校変更申請を行うことで、誰しもが指定校を変更できるというわけではありません。
指定校の変更を希望する特別な事情を確認した上での判断となります。
希望理由、学校の施設状況、通学距離等、基準に該当する理由があっても、希望校の変更が認められない場合もあります。
- ちなみに、区域外就学申請とは練馬区以外に在住の方が、特別な事情によって練馬区立の小中学校への通学を希望し、申請することを言います。
「指定校変更申請」における特別な事情や希望理由について
指定校変更申請が承諾される基準
指定校変更申請には、特別な事情がある場合に申請をおこなうことが出来ます。
特別な事情とはどんなことが基準となっているのか気になるところですが、以下の通りです。
- 教育指導上の事由
- 身体的事由
- 保護者および家庭生活上の事由
- 兄弟姉妹関係の事由
- 転居の事由
- 地理的事由
- 保護者の就労等の事由
- 部活動による事由
- 学校選択制度の事由
- その他
練馬区では、小学校の学校選択制度が実施されていないことより、指定校変更申請にはかなり細かい事由が必要なのと、変更の承認を受けることが難しいのが分かります。
こんな場合は指定校変更申請できるのか?
傷害や持病、転居や部活動については、何となくでも「やむを得ない事情」があるのだろうというのが分かると思います。
地理的な状況、希望する学校へ行きたい等の、やむを得ない事情まではいかないまでも、指定校変更申請を行いたい場合、受理されるのかどうかというところが、気になるところです。
いくつか例を挙げて、説明していきます。
(※)練馬区HP学区域外の区立小中学校に通学を希望される場合:よくある質問と回答より抜粋
小学校までの通学路の交通量が多く危険なため、指定校変更は出来ますか?
指定校よりも隣の通学区域の小学校の方が近い!近い小学校に入学はできますか?
保育園のお友達が多く入学する指定校ではない小学校へ入学できますか?
弟や妹が通う幼稚園や保育園の近くにある指定校ではない小学校へ入学できますか?
学校の教育方針が合う(合わない)ことを理由に指定校変更できますか?
指定校から離れた学童クラブに入りたいが、指定校を変更できますか?
指定校を変更した後本来の指定校に転校するように求められることはありますか?
指定校から希望校への検討をしている方が、考えそうな質問を抜粋しましたが、結構基準は厳しいのが分かります。
やむを得ない事情については、練馬区HP/指定校変更の事務処理基準にて確認することが出来ます。
やむを得ない事情に当てはまるかどうか不明な場合は、練馬区への直接問い合わせ(練馬区教育振興部学務課学事係:電話03-5984-5659)をして確認するのが確実です。
まとめ
小学校入学前の、指定校から希望校へ変更できるかどうかの練馬区の基準は、
- 変更先の学校までの通学にかかる時間、距離
- 変更したい先の小学校の受け入れ人数、施設状況
- 相応の特別な事情がある希望理由
こういった基準で、承認可否が判断されます。
特に、相応の特別な事情(※詳細は練馬区HP/指定校変更の事務処理基準にて確認ください)に当てはまらないと、実情ではなかなか難しいようです。
同じマンションや近隣区画に住んでいる、小学生のお兄さん・お姉さんが越境通学をしている場合、通学にかかる時間・距離、相応の事情は概ね認められていると、考えて大丈夫です。
後は、その年の受け入れ人数次第・・・・というところです。
尚、「就学通知書」と「就学時健康診断のお知らせ」は、住まいの住所による指定校(学区)の小学校の学名で届きます。
健康診断については、越境希望であった場合でも、住まいの指定校で受けなければいけないのは注意が必要ですよ。