保育園

新設保育園は入りやすいといわれる理由。新設保育園のデメリットとメリットとは

新設保育園入園

近年、保育園の新設が増えていますよね。

ここ数年で、私の住む町にもあちらこちらに新しい保育園や保育所が新設されています。

多くの場合、新設されている保育園は私立の保育園です。

「新設の保育園は入りやすい」と言われることもありますが、実際には指数(ポイント)が高い家庭が入りやすいのは既存保育園と同じです。

新設の保育園が入りやすいと言われる理由、実際に新設保育園に子どもを預けた私の経験から、新設保育園のメリットやデメリットなんかもまとめていきます。

新設保育園が入りやすいと言われる理由は、受け入れ人数が多いからだった!

まず新設の認可保育園はなぜ入りやすいと言われるのか?ということについての疑問に答えるとすれば、

圧倒的な理由として挙げられるのは、受け入れ人数が多いためと言えます。

新設の認可保育園は在園児がいない為、通常のあるはずの在園児の進級によるクラス定員の増減がないんです。

そう、各保育園クラスの定員(園によって決められた人数)は、保育園内で進級してくる在園児にもあてられるということです。

例えば、0歳児(定員6人)/1歳児(定員13人)の場合。

4月に進級を迎える時に、1歳児の定員13人の内、0歳児クラスからの6人が繰り上げとなります。(←0歳児クラスの園児が全員前年度の園で進級した場合)

その為、1歳児クラスの実際の受け入れ人数は7人(定員13人ー進級6人)となるわけです。

新設の保育園は在園児がいない分、上記の場合、新設1年目の園児募集の際には、

定員13人=受け入れ人数13人なるため、既存の保育園と比べると受け入れ人数が多くなるという訳です。

既存の毎年人気の保育園等と比べると、人気的にも人数的にも入りやすいとは考えられます。

しかし、「新設保育園は確実に入りやすい」とはなかなか断言はできません。

というのも、保育園の入園申込の時点で、新設保育園を選択するにも、なかなか難しい事情が付いてくるからです。

新設保育園が受入れ人数が多いから人気、とは言えない難しい問題

新設の保育園は受け入れ人数が多いから、人気もあるんじゃないの?

この疑問については、新設の保育園を進んで選ぶ人はあまり多くはないという事情があります。

その理由は簡単!
  • どんな保育園なのか、わからない!
  • 先生がどんな人達なのか、わからないから!

とにかくこれに尽きます。

新設の保育園の建物が出来上がるのは、多くの場合2月末~3月上旬で入園ギリギリの時期です。

保育園申込時点で分かっているのは、保育園入園申込書の保育園紹介ページでの紹介文のみであることがほとんどなんです。

ちなみに、保育園の紹介ページではこんなことが書かれています。

  • 保育園の施設名、所在地
  • 各クラスの定員
  • アレルギー児童の受け入れ有無
  • 年間行事(ざっくり)
  • 保育方針 等

保育園の基本の内容は紹介ページで分かりますが、この時点で実際にお世話になる園長や保育士、もちろん保育園自体の雰囲気を知ることは困難です。

  • 申込期日までに実際の保育園に見学に行けない。
  • 保育園の雰囲気もわからない。
  • 行事内容や親子行事の詳細もわからない。
  • 園長や保育士の様子もわからない。
  • 先輩ママからの口コミや情報もない。

保育園申込の時に、上記のことを知っておきたい方も結構いるものです。

4月新設の保育園が保育園の申込期日より前に出来上がっていて、説明会や見学を事前に行える新設保育園は、あまり耳にしたことがありません。

雰囲気もわからない、先輩ママからの情報もない新設保育園に子どもを預けるのはちょっと心配・・・と考えるママやパパも少なくはないんです。

新設保育園でも、1年目からかなり人気の場合もある!

とはいえ、新設の保育園の中にも新設1年目から人気のある保育園があるというのも事実です。

何と言っても、

  • 駅から近い
  • 人気保育園の分園

この場合、新設の保育園でも人気が出るのは間違いありません。

電車を利用する共働きのママやパパにとって、駅の近くに保育園があるのは本当に便利です。

保育園に通い出してすぐの時期や保育園からの呼び出し等、親も子どもも不安な時に、移動時間が短く早くお迎えに行けるは、かなり助かります。

お迎え時間が遅くなってしまっても、駅からの移動距離が短いので、延長保育の時間までには間に合う!なんてことも。

独自の教育方針があり、英語やスポーツ等に力を入れている保育園の分園はある程度保育内容が知られている、知名度がある等、子どもの教育に熱心なパパやママに人気の傾向があります。

他にも、

駅に向かう途中にある等の理由がある場合には、新設の保育園でも人気になることもあります。

保育園選びのポイントと入園希望理由の書き方について 保育園選びを始めたばかりの時、何を基準に保育園を選ぶのが良いのか意外に分からないものです。 現状としても、保育園への見学や...

保育園に入園してから改めて気づかされることですが、保育園が駅や家から近いことは、想像以上に助かるんです。

保育園への送り迎えは当たり前ですが、必ず子どもが一緒ですからね。

悪天候でも大人1人で自転車や歩くのであれば、そんなに問題はありませんが子どもと一緒に悪天候、悪路の中歩くのは本当に時間と労力がかかります。

台風などの強風・大雨、大雪の影響から自転車で行けずに歩いて行く時に本当に実感しますよ・・・保育園は家から近いこと、これに尽きますよ。

新設保育園のメリットとデメリット~新設保育園に入園した我が家の体験~

実は、我が家の第1子は新設の保育園に入園しています。

しかし、実際には新設の保育園を第1希望の保育園にしたわけではありません。

参考までに、保育園申込時の、家の指数(ポイント)は、おそらく81ポイントです。

  • 両親ともにフルタイム 基本指数 80P
  • 育休取得 調整指数+1P

人気の保育園を第1希望として入園するのは、指数81ポイントではなかなか難しいのが実情です。

今更聞けない保育園入園ポイント(指数)と優先事項を説明保育園入園ポイント(指数)については、保育利用の案内に記載はされていますが、あまり細かく見ませんよね。 児童の指数は、家族構成や育...

練馬区の場合、保育園への入園申込をする場合、希望する保育園等を第13希望まで申し込むことが出来ます。

我が家の場合、あくまでも復職をすることを前提に考えていたので、受け入れ人数が明らかに多い、新設の保育園を希望する13の保育園の内の1つとして選択しました。

結果として、新設の保育園に入園が決まり通うことになったのです。

その上で、保育園入園1年目から新設保育園のメリット、特にデメリットを多く体験することになります。

練馬区では、一家庭の実際の指数は教えてもらえないので、我が家の指数81ポイントは、就業状況から私なりに算出した指数です。

新設保育園へ入園するメリット

新設保育園へ入園した我が家の体験を基に、良かった点(メリット)を抜粋してみます。

  • 施設が綺麗。

➡新設なので、施設の綺麗さ・清潔さは抜群です。

子供用のトイレや手洗い場等も高機能な設備が整っていました。

  • 若い保育士が多い。

➡体力のある若い保育士なので、体力のある子どもといっぱい遊んでくれる。

かわいらしい保育士が多く、可愛い風貌から子どもが怖がらない。

  • 長く保育園を利用しているボスママがいない。

➡保育園生活のスタートがみんな一緒なので、ママ同士の派閥もなく気楽。ママ同士子ども同士仲良くなりやすい。

  • 臨機応変に保護者の意見を検討してくれる。

➡新設保育園のため前例が少なく、保護者の意見に耳を貸してくれる機会も多い。

みんなで保育園に慣れていく、保育園を良くしていくという一体感が最初はある。

新設保育園にも、メリットはありました(笑)

あくまでも、我が家の場合なので、全ての新設保育園に当てはまるとは言えませんので参考程度にお願いします。

新設保育園へ入園のデメリット

新設保育園入園のメリットもありますが、実際にデメリットの方がずっと多くあることも事実です。

  • 園長がどんな人かわからない。

➡入園して初めて園長の雰囲気や人がらで、保育園の雰囲気も変わってくるんです。

実際に、息子が入園した新設保育園の1年目園長は、「大丈夫?この園長?」と思える園長でした(笑)

  • 園長や保育士同士の信頼関係があまりない。

➡とにかく保育士同士の連携や園長との連携が全然なっていませんでした。担任の保育士しか、クラスの状況が分からない状態でした。

  • 新設1年目の退職者が多い。

➡保育士同士の連携や、園長との信頼関係もがないことも原因でしょうが、1年目の退職者がとにかく多かったです。

職場環境が悪ければ転職をすることは普通のことですが、慣れない集団生活に入りたての乳幼児を扱う保育園でも、同じだとは思いませんでした。

後ろ髪を引かれる思いで転職や退職をするという保育士の方もいるとは思います。

しかし、新設保育園入園した数か月後に保育士数人退職、年度末に更に数人退職と、想像以上の退職者の数に本当に驚きました。

  • 行事の段取りが悪い。

➡とにかく新設園での前例がないので、段取りは本当に悪い印象です。←あくまでも息子の保育園の場合はそうでした。

園行事は、園長や保育士の経験や能力の差が出る機会です。1年目の行事は、あまり期待をせずに参加みるのが良いかもしれません。

新設とはいえども保育園、基本的な保育生活は送ることはできます。

保育園入園1年目、特に数ケ月は本当に心配事が多い保育園生活でしたが、それでも信頼できる保育士の方はいました。

新設保育園のメリットやデメリット、もちろんありますが新設ではなく既存の保育園であっても、何かしらの不満は出てくるものです。

新設保育園にデメリットが多いと感じたのは事実ですが、新設保育園に限らずどの保育園でも園長や保育士、保育方針等の合う合わないは、ありえる事でもあるものです。

新設保育園に限らず、子どもと保育園、子どもと先生が合わない、保育方針が思っていたのと違う・・・等あれば、転園を考えることもできます。

親が思う以上に子どもの環境変化への順応性は高いもの!転園してすぐに新しい保育園に馴染むとは言えませんが、保育園に対する不安から悩む方が時間がもったいなかったりもしますよ。

あくまでも、我が家の場合なので、全ての新設保育園に当てはまるとは言えませんので参考程度にお願いします。

保育園への入園の可能性を少しでも上げたいなら、新設保育園も希望に入れること!

新設保育園にはメリット、デメリット色々あります。

しかし、保育園への入園の可能性を少しでもあげたいなら、新設保育園を第13希望の内の1つには記入することをお勧めします。

受け入れ人数が基本的に多い新設保育園を選択に入れることも、一つの方法です。

とはいえ、新設保育園だからと言って入園できる補償はありません。

しかし、保育園申込時に、見学の出来ない保育園保育園の詳細が分らない保育園等を除いて申込をしている家庭が一定数いることのも事実です。

通える距離の保育園を選択することが前提ですが、保育園申込の時には優先順位を考えつつ、新設保育園について検討してみてくださいね。

新設保育園でも一番は指数が高い家庭優先。入園確実ではないことは念頭に!

新設の保育園は、

  • 受け入れ枠(人数)が多い場合がある
  • 保育方針や園長不明のため人気が少ない場合もある

こんなことから、既存の人気保育園よりは入りやすい場合もあります。

しかし、どんな状況であれ優先されるのは指数が高い家庭です。

新設の保育園を第1希望にしている場合でも、指数の高い家庭の第13希望(第1~第12希望の保育園に入れなかった場合)に同じ新設保育園がある場合は、指数の高い家庭が優先されます。

新設保育園をあえて第1希望にしても、確実に入園できるは言えないので注意は必要です。

ちなみに、ここ数年で公立の保育園の民営化が急速に進んでいます。

公立保育園の良さで入園しても、民営化になると一気に園の雰囲気が大きく変わったり、規定が大きく変わってくることもあります。

新設保育園だけでなく、公立保育園の民営化にも気にしながら保育園を選ぶことが重要ですよ!
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