妊娠が判明した時、特に実家が離れている場合は里帰り出産どうしようかな~なんて考えることありますよね。
里帰り出産は気楽であるものの、実はイライラすることも多いものなのです。
里帰りの時期を決めつつも、計画的に準備を進めることが必要です。
- 里帰り出産の流れと必要性の確認
- 里帰り先の病院選び
- 現在通っている病院へ連絡
- 里帰りの移動方法
- 里帰り先への持ち物
- 出産後の健診
- 自宅に戻る時期
ひとことで里帰り出産とは言っても、実は考えることが多いんですよね。
今回は、里帰り出産のあれこれをまとめていきます。
母子手帳を受け取る際に、里帰り出産の説明と流れを確認する
妊娠が分かり、少しでも里帰り出産を考えている場合、母子手帳を受け取る(8週~12週頃)タイミングで、まずは住まいの自治体に相談してみることをお勧めします。
練馬区の場合、母子手帳を受け取る際に「妊娠・子育て相談員」からの説明を受けることができるんです。
「妊娠・子育て相談員」の方へ、まずは里帰り出産の場合どんな流れになるのかを確認しておくのが重要です。
- 里帰り先での妊婦健診はどのように受診すればいいのか。
- 妊婦健診の受診票が使えない場合、自己負担となるのか。
- 自己負担の場合の返金方法を確認。
- 長期の里帰りを予定している場合は、赤ちゃんの予防接種のスケジュールや定期予防接種や予診票の確認。
上記のことを確認しておくと、妊娠中・出産後に落ち着いて対応できますよ。
里帰り出産は本当に必要かを考える
里帰り出産についての、母子手帳を受け取る際に、ある程度の説明を受けた後で、
- 里帰り先の病院に、分娩予約ができる状況なのか。
- 里帰り出産が出来る(実家の状況や協力が得られる)状況なのか。
- 産まれてくる子どもの兄姉がいる場合、お世話はどうするのか。
- 産前産後に、夫の家事・育児の協力は得られるのか。
こんなことを考えながら、里帰り出産が出来る状況なのか、本当に必要なのかどうかを考えます。
実際に、里帰りよりも父母(義父母)に自宅に来てもらう方が、精神的にずっと楽と考える人も中にはいます。
そんな時は、最低でも数日間の父母(義父母)の泊りがけでの協力を得られるかどうかも確認しておきましょう。
里帰り先の病院で分娩予約ができるかを確認することはかなり大事
「分娩予約なんて、妊娠初期に早くない?」そう思う方もいると思いますが、実はこれ結構大切です。
- 里帰り先からの分娩の出来る病院までの距離・・・里帰り先から遠すぎると、容体が急変した時や陣痛が急に強くなった時、破水をしてしまった時等はちょっと不安になります。
- 近所の人から分娩できる病院の情報(人気や口コミ)を収集・・・里帰り先の母や義母や、近所の人が里帰り先近辺の病院にも詳しいです。
あそこの病院は綺麗でいいよ!とか、あそこの病院はちょっと・・・なんて情報も得ることも出来ます。
- 予定している出産での分娩費用と予約状況の確認・・・分娩先の病院によって、出産費用はかならい差があるのが実情です。
綺麗な個室ばかり揃っている私的病院は高額の傾向があります。
更には、里帰り先の病院が人気の場合、妊娠10週~15週の間に分娩予約を受付、早い段階で分娩予定が埋まってしまうこともあるからです。
早いに越したことはないので、里帰り出産を決める前の考えだした頃から、分娩予約の状況を確認することをお勧めします。
里帰り環境を考えた上で里帰り出産を見なおすことも実はあり!
就学児童がいる家庭では、里帰り出産は難しい一方で、未就学児がいる家庭でも日中に「お世話をしてくれる大人がいるのか」どうかも重要です。
里帰りをしない場合、保育園や幼稚園など日中は預け先があっても、里帰り先では日中の預け先はありません。
出産後は数日間の入院が義務付けられていて、入院中の生まれてきた子どもの兄姉のお世話をしてくれる里帰り先であることが必要だからです。
他にも、
- 里帰り先の父母(義父母)が日中に子どもを見ていることが困難。
- 里帰り先に喫煙者がいる。
- 里帰り先が清潔ではない。
こんな風に状況的に難しい、里帰りすることに積極的になれない場合は、里帰り出産は検討すべきです。
相談の上、出産後に父母(義父母)を自宅に招く形で協力してもらえることもあります。
尚、父母(義父母)に自宅に来てもらう場合、旦那さんの協力がかなり重要です。
出産前後には、いつでも仕事を早退できる環境であることも必須ですし、旦那さんの勤務状況や仕事内容によっては、なかなか難しいことも。
里帰り出産を決めたら現在の通院先へ里帰り予定を伝える
分娩先の病院が決まったら、通院先へ転院予定を報告し必要事項を確認
里帰り出産が確定(分娩先が決定)したら、通院している病院へ里帰り出産をする旨、転院先を伝えておきましょう。
- 妊娠経過の状況を確認
- 母体の状況から里帰りの時期を相談
- 必要書類の準備について確認(かかる費用や受取り時期についても)
もちろん通院先の病院だけでなく、里帰り先の転院する病院にも、転院に必要な書類や準備等確認は必要になります。
飛行機での里帰り、診断書の提出や医師の同伴も必要な場合も
飛行機を利用して里帰りを予定している方は、最低でも30週前後には里帰りをすることをお勧めします。
妊婦の飛行機への搭乗については、航空会社によって多少違いはありますが、決まり事もあるんです。
- 出産予定日を含め28日以内に乗車の場合は、診断書の提出が必要 。
- 出産予定日を含め8日以上28日以内3歳未満(生後8日以上)の乳幼児が同伴の場合でも、子どもの座席を確保が必要。同伴できる乳幼児は1名のみ!
- 出産予定日を含め産予定日を含め7日以内の乗車の場合、診断書の提出と医師の同伴が必要。
- 更には、双子以上の妊娠の場合や早産の経験がある場合にも、診断書の提出が必要である航空会社も。
日本航空(JAL)のHPには、妊娠中の飛行機の利用について注意点も、下記の様に記載されています。
【旅行に際しての注意点】旅行前に航空機旅行が可能かどうか主治医に必ず相談しましょう。出血・つわりなどの症状があったり、切迫流産、貧血、妊娠中毒症などの合併症があった場合は、担当の先生に相談しましょう。負担を軽くするようにしましょう。最も旅行に適しているのは、安定期である妊娠12週から28週頃までです。(日本航空HP参照:妊婦の方・パニック障害(不安神経症)の方・ダイビングをされる方)
実際には、妊娠12週が安定期と言える時期なのかは疑問ですが、飛行機での里帰りの場合、
- 主治医へ相談
- 繁忙期を避けて早めに予約
- 利用する航空会社へ妊娠中の搭乗について確認
この3点を確認しながら、早めに予約を進めることが必要となります。
里帰り先への持ち物は、宅配便で先に送るのが一番!
里帰りする時期にもよりますが、特に車以外の交通機関で身重の身体で里帰りをする場合、
- 先に宅配便で荷物を送る
- 出来る限り現地で調達する
この方法を利用するだけで、ぐっと移動が楽になります!
特に、未就学児を連れて里帰りをする場合は、出来る限り両手が空いている状態で移動したいところですよね。
そんなことで、荷物の配送と現地調達は、めちゃめちゃお勧めできます!
更に里帰り出産を予定している場合、出産前後に必要な物を何でもすぐに揃えてしまわずに、
- 里帰り前から必要な物
- 里帰り先で購入する物(祖父母に購入してもらうもの)
- 里帰りから自宅へ戻った時に必要な物
こんな風に、必要な場所や時期を考えて購入していくと、荷物の配送も最低限にすることが出来ますよ。
出産後の健診は分娩先の病院であることが多い!里帰りから帰る時期
無事出産を終えたのち、多くの場合生後1か月後に分娩を行った病院で赤ちゃん1か月健診とママの産後健診が行われます。
分娩を行った病院であることが必須なのです。
実は、里帰り出産後は、産後のホルモンバランスの影響や久々の実家(義実家)での生活に疲れてしまうことも多いのです。
- 洗濯やお風呂の時間を気にする
- 食事が好きなように出来ない
- 食器の洗うタイミングが合わない
- 必要な物が揃っていない
- 好きなテレビチャンネルはないor見れない
些細なことですが、産後には結構負担になることもあるんです。
私自身も、出産後に里帰りをした時には、実母や実父の行動にイライラしてしまった経験があります。
里帰り先⇔自宅の距離が近い場合は、早めに里帰りを切り上げても、分娩先の病院へ1カ月健診へ行くことも可能です。
しかし、里帰り先⇔自宅の距離が離れている場合、分娩先の病院で1か月健診を受けてからでないと自宅へ帰れないのです。
遠方への里帰り出産を検討する際には、里帰り先に1か月はいなければいけないことを、考えながら「里帰りをするべきかどうか」決めることも大切だったりします。
まとめ
里帰り出産を決める時に考えること・準備することをまとめてきました。
ひとことで里帰り出産とは言っても、産前と産後とでは里帰り先の過ごし方もガラと変わりますし、気持ち的なところでも間違えなく変わります。
初産の場合の里帰りの時は、なかなか想像も難しいのです。
さらには、実家を少し離れるだけで、両親(義両親)との暮らし方も生活も実は忘れがち。
しかし、産後の身体が思うように動かない時に、ゆっくりと休むことができ、子育ての協力も得られる環境はとてもありがたいものでもあります。