エスワティニ王国って聞いたことありますか?
何と、2018年4月に国名が変わったばかりの国なんです。
ちょっと気になったので、エスワティニ王国のことを紹介していきます。
エスワティニ王国はどこにあるの?
アフリカ大陸南部に位置し、旧国名はスワジランド王国です
エスワティニは、アフリカ大陸の南に位置する国です。
2018年4月19日に国名を変更し、エスワティニ(王国)となりました。
元の国名をスワジランド王国と言います。
エスワティニの面積・人口・首都
面積は約1.7万平方キロメートルで、日本の四国よりやや小さい面積です。
人口は、134万人。埼玉県さいたま市(人口130万人)より少し多いくらいです。
首都はスワジランドの時と変わらず、ムババネという都市です。
エスワティニ(元スワジランド)の国の位置
Googleの地図で確認してみたのですが、まだスワジランドのままでした。
エスワティニ(旧スワジランド王国)の歴史は?
旧スワジランドは19世紀に建国された国
歴史は古く石器時代までさかのぼるも、現在の主要民族のスワジ人ではなく、南部アフリカの他の民族が元々定着していたという痕跡が岩壁画が多く残されている。
度重なるアフリカ民族との争いの末、19世紀にスワジ王国が誕生したと言われています。
19世紀中ごろからイギリスによる統治
アフリカ民族への対抗の為、イギリスに援助を求めたことがきっかけで、1890年代からイギリスによる統治が始まるが、1968年9月6日にスワジランド王国として独立。
その後、王位継承等で王族内で対立を繰り返すも、2018年国王のムスワティ3世が自身の誕生日と独立50年を祝う式典で、国名を「エスワティニ」に変更し、エスワティニ王国となりました。
現在のエスワティニ(旧スワジランド王国)
エスワティニは、国民の90%以上がスワジの人々で、アフリカ諸国の中で、最も同種族の率が高い国です。
国王によって治められており、国王の権力は非常に強く、議会はあるものの閣僚のほとんどを王族が占め、ほぼ絶対王政といってもよい政治体制が現在も敷かれています。
エスワティニ(旧スワジランド)の経済状況
エスワティニ(旧スワジランド)は、一人当たりの国民の一年間の収入が日本円で約32万円(2,830米ドル/2016年)で世界の中では、低中所得国に分類されますが、貧富の差が非常に激しく、国民の7割は1日1ドル以下の生活を送っているそうです。
その為、国際NGO機関(国際NGOワールドビジョンジャパン)より、教育環境の改善・水場環境の整備・必要な医療支援の実施も行われている国の一つでもあります。
更には、HIV感染率が世界一とも言われている国でもあります。
気候
年間を通して降水量は少なく雨季(4月~6月)には少量の雨が降り、乾季は5~9月、昼と夜の気温差が激しいのが特徴。
日本で言う、秋晴れのような乾燥した晴天が続くことが多く、雨季にはある程度の雨が降る。
エスワティニへの行き方・ビザについて
エスワティニへの直行便はありません。
日本から、エスワティニへ行く場合、もちろん直行便はありません。
まずは日本から、どこかを経由してヨハネスブルグ(アフリカ共和国)へ行き、ヨハネスブルグから飛行機でエスワティニへ入ります。
- 日本~香港~ヨハネスブルグ
(他にも、日本~ドバイ~ヨハネスブルグ、日本~アブダビ~ヨハネスブルグ等) - ヨハネスブルク~エスワティニ王国の国際空港(マンジニ)へ
ヨハネスブルグ~エスワティニまでの飛行機は、「SA AIRLINK」という航空会社で約50分の空路です。
(※「SA AIRLINK」はスターアライアンス加盟の南アフリカ航空の子会社)
空路の玄関口はというところで、この空港は台湾の援助を受けて、2014年から運用されたばかりだそう。(台湾と国交を結んでいる国なのです!)
エスワティニへ行かれた方の空港周辺情報
- 国際空港は、2014年から運用のため、かなり綺麗
- 国際空港から首都ムババベまでは車で約2時間
ビザの有無・パスポートの有効期限
日本人がエスワティニへ行く際には、30日以内の滞在であれば、ビザは不要です。
尚、パスポートの有効期限は、エスワティニ入国日より3か月以上・見開き2ページ以上が必須となります。
エスワティニ(旧スワジランド)観光は?気をつけなければいけないことは?
リードダンス(伝統的なお祭りウラムンガ)
この催しは、8月~9月にかけて行われます。
催しの目的は、エスワティニ(旧スワジランド)の未婚女性が王家への忠誠と、女性同士の連帯を深めるためにあると言われています。
国中から、未婚女性が王母のもとに集まり、その後分散、1日かけて葦(あし:リード)を刈り、王母へ捧げます。
翌日、葦を手に女性たちは、伝統衣装や装身具を身に着けて歌い踊りながら行進をします。
国王や王母も列席の上鑑賞しますが、一般客や観光客もこのパレードは楽しめるそうです。
ムカヤ動物保護区
国の南東部に位置し、特にクロサイ、シロサイについては、アフリカでもっとも観察しやすい場所で、しっかり管理されていない分、ワイルドなサファリを楽しめる穴場的存在とも言われているようです。
エズルウィニ谷
首都のムババネと空港の間に位置し、別名「バレー・オブ・ヘブン(天国の谷)」と呼ばれ、マンテンガ滝、ムルリワネ野生保護区などの風光明媚な見どころもあります。
渓谷沿いの国立博物館ではスワジ文化の展示物を見物することができ、そばには伝統的な様式を見学することができる村もあります。
観光の際には、写真制限あるので注意
エスワティニ(旧スワジランド)では、王宮・政府関係の建物・兵士・警察等の撮影は禁止されていますので、注意しましょう。
尚、日常での習慣として物を人に渡す時は必ず右手を使い、左手を右手の肘下に軽く添えるようにすることが礼儀とされています。
女性はスカートが礼服とされており、観光目的で王宮を訪れる場合も、膝丈より長いスカートを着用することが礼儀とされていますので、女性の方でエスワティニ(旧スワジランド)へ旅行される際には、膝丈より長いスカートを一着持っていくと安心です。
エスワティニ王国(旧スワジランド)の気になる治安は?
旅行へ行った方の情報では、エスワティニの治安は悪くないという方が多いようです。
実際に、外務省のHPでは、
- 「犯罪発生率は周辺国と比較すれば高くない」
- 「南アフリカやモザンビークの国教と接しており、両国の麻薬犯罪の中継地点になっていると言われている」
- 「国境地域では、麻薬取引、違法銃器所持、車の盗難等の犯罪が問題となっており、特に夜間の通行は避けるべき」
治安は周辺国と比べると悪くはないが、注意をしなければいけないといった記載がされています。
(外務省海外安全ホームページ参照ください!)
エスワティニ王国(旧スワジランド)まとめ
エスワティニ王国(旧スワジランド)、歴史・位置・観光スポット等をまとめてみました。
やはり、日本から直接行くには遠い・・・ですよね。
しかし、日本から訪れる観光客もまだ少ないので、
- みんなが行かないような場所に旅行をしたい
- リゾートではない大自然に触れあいたい
- アフリカらしい自然・文化等、体験したい
そんな方には向いているかもしれませんね。